いつも側にいた人が、サヨナラも言えないまま、いつの間にかいなくなる。
そんな別れを経験したことはありますか?

私はあります。

私の胸にいつもいた、雨の日は必ず寄り添うようにいてくれた…

雨具の、胸のロゴの刺繍が、
いつの間にかこんな事になっていました。

20130424-172647.jpg
「Columbia」の、CとOが、メッセンジャーバッグのベルトに擦れて、消えていました。
ほつれたというよりは、バッグの上げ下ろしの動作で、少しずつ無くなったんでしょう。

日々、同じ動作を繰り返すメッセンジャーの業務。
その痕跡は、他にもこんなところにありました。

20130424-172658.jpg
自転車のクランク。
漕ぎグセがあるのか、靴との擦れで研磨されてこんな感じに。

20130424-172705.jpg
鍵をかける時に、フレームと接触する部分。一日に何度も繰り返すのでたいぶ削れています。

言わないと気づかない、小さなポイントですが、自分にとっては何だか大切に、そして、ちょっと愛しく思える、「仕事の跡」です。